作付品種の変遷

主要品種別作付面積の推移

種子申込量等に基づく令和6年産の作付は、「まっしぐら」が77%(約30,800ha)、「青天の霹靂」が6%(約2,200ha)、「はれわたり」が15%(約6,200ha)となっています。

令和2年度(45,200ha)

令和3年度(41,700ha)

令和4年度(39,600ha)

令和5年度(39,000ha)

令和6年度(40,100ha)

あおもり米:先端技術も採り入れた新品種の開発

先端技術も採り入れた新品種の開発

地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所では、世代促進に必要な温室や人工気象室を整備するとともに研究スタッフを強化し、新品種の開発に取り組んでいます。
また、品種開発年数を短くするため、DNAマーカーなど先端技術を取り入れた選抜にも取り組んでいます。

これまで育成した主な品種

農林総合研究所(黒石市)
品種名両親名採用年次
むつほまれトドロキワセ/ふ系104号藤329昭和61
華吹雪青系79号(おくほまれ)ふ系103号昭和61
つがるおとめ奥羽305号青系85号(むつかおり)昭和63
つがるロマンふ系141号あきたこまち平成9
ゆめあかりあきたこまち青系110号平成11
華想い山田錦華吹雪平成14
まっしぐら奥羽341号山形40号平成17
青天の霹靂F1 北陸202号(夢の舞)青系157号青系158号平成27
はれわたり青系169号青系170号令和4
農林総合研究所藤坂稲作部(十和田市)
品種名両親名採用年次
レイメイフジミノリ60Coを照射レイメイ昭和41
アキヒカリ奥羽269号(トヨニシキ)ふ系糯119号昭和51
アネコモチふ系133号ふ系130号平成3
まいひめ青系89号(むつほまれ)ハツコガネ平成5
ユメコガネゆきひかりかけはし平成7
ゆきのはなふ系180号(おしまこ180)華吹雪平成16
ほっかりんふ系182号 ※4北海287号平成23
あさゆき相642 ミルキークイーン ふ系181号相642 愛知101号 ふ系184号平成27

多種用途向け品種の主な特徴

あおもり米:多種用途向け品種の主な特徴「華想い」

華想い

大吟醸酒向きの酒造好適米です。玄米は、点状あるいは線状の心白が多く、高精白が可能です。
製造酒は、香味の調和がとれ良好、「山田錦」に匹敵する酒造特性があります。

あおもり米:多種用途向け品種の主な特徴「ゆきのはな」

ゆきのはな

冷めても硬くなりにくい特徴があり、お弁当やおにぎりに向きます。また、冷凍してもボロボロになりにくい特徴があります。

あおもり米:多種用途向け品種の主な特徴「紫黒米」

紫黒米

大吟醸酒向きの酒造好適米です。玄米は、点状あるいは線状の心白が多く、高精白が可能です。
製造酒は、香味の調和がとれ良好、「山田錦」に匹敵する酒造特性があります。

品種名用途及び特徴採用年次R6面積
華想い大吟醸酒向きの酒造好適米です。玄米は、点状あるいは線状の心白が多く、高精白が可能です。製造酒は、香味の調和がとれ良好、「山田錦」に匹敵する酒造特性があります。平成1453ha
あかりもちつきもちとして、型くずれが少なく「こし」が強く、硬化性に優れているため、年間を通した加工に向いています。また、米粒に適度な弾力と硬さがあり、おこわにも向いています。平成21367ha
ゆきのはな冷めても硬くなりにくい特徴があり、お弁当やおにぎりに向きます。また、冷凍してもボロボロになりにくい特徴があります。平成161ha
あさゆき冷めても硬くなりにくい特徴があり、お弁当やおにぎりに向きます。また、冷凍してもボロボロになりにくい特徴があります。平成27125ha
ほっかりん単品で炊飯するタイプの低アミロース米。ねばりがあって、冷めても硬くなりにくい、おいしいお米です。平成2326ha
式部糯本県の気候に向くもち米で、ともに果皮にアントシアニンを多く含みます。平成191ha
吟烏帽子純米酒から大吟醸酒まで幅広く利用できる酒造好適米。精米時の割れが少なく、高度精米が可能です。平成3019ha
あおもりっこ米粉に向く高アミロース米。製粉時のデンプン損傷度が低いため、きめが細かく膨らみが良い米粉パンや加工品が製造できます。令和416ha

品種開発の目標

区分目標
極良食味品種「青天の霹靂」、「はれわたり」を超える極良食味で高温耐性を備えた品種
業務用多収品種「まっしぐら」より多収で、輸出用にも対応可能な品種
各種用途向け品種耐冷・耐病性・収量等をより強化したもち米、酒造好適米・低アミロース米・飼料用品種等
直播向け品種早生・安定・良食味の本格的直播品種